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Grand FinalでのCollingwoodの勝利、そして映画Tomorrow when the war beganの数カ国での上映あるかも?のニュースに間接的にちょっぴりわくわくしながら・・・
今日は一日なかなかお仕事頑張りました♪
今日頑張って明日明後日気温が高いときに遊ばないにしても外に出たい!という思いでがんばりました。
明日はピアノも午前中にできちゃいそうです。
ピアノで今弾いているのは:
ラヴェル:古風なメヌエット、シマノフスキ:メトープ、メシアン:モリフクロウ、ブラームス:ラプソディート短調、ショスタコーヴィチ:前奏曲とフーガハ短調。
大学2年生くらいから1曲だけ20世紀より前の音楽、みたいなレパートリーの組み方がずーっと続いてきました。
もちろん100%意図せず、というわけではないです。
やっぱり20世紀以降の方に弾きたい曲、好きな曲が集中していて。なので半分自然とそっち偏りになっちゃいますし、それを止める・変える気がまったくといってないので(苦笑)
だからってそれ以前の曲がまったく好きではないわけでもないですし。ただ偏食なんでどの時代にも弾かない曲はたくさんありますが。
前言った覚えがものすごくあるんですけど、これでも昔はメシアン嫌いだったです。
中学生~高校生のころはもっぱらロマン派好き&弾きで(まあ若いですしね、思春期には特に共感しやすいスタイルだとおもいます)。
でも父と母の趣味で本当に生まれる前から割と20世紀音楽はいっぱい聴いてきました。
ストラヴィンスキーだったり、バルトークだったり、ショスタコーヴィチだったり、プーランクだったり・・・決して「前衛」といわれるあたりの音楽ではありませんが、時代の巨匠の斬新かつパワフルなサウンドを聴いて育てられました。
覚えているうちで一番早くに好きだった曲といえばハチャトゥリアンの「剣の舞」ですが、ストラヴィンスキーの「春の祭典」もディズニーの「ファンタジア」の恐竜のイメージで(でもそれ以前にも親しんでました)ものすごくビビッドに感じてた記憶が強いです。
そういえば音楽に「はまった」のもホルストの「惑星」(1914年作曲です)がきっかけですね。
以前母からもらい受けて読んだ本の中に作曲家の芥川也寸志さんの「音楽を愛する人に」という本があって。
その中で芥川さんは小さい頃に父である芥川龍之介(作家の、です)さんの好きだったストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ」を聞いて育ったため、学校に入ってから知ったベートーベンの「月光」なんかがやけに単純に聞こえた、というくだりがあったのですが・・・
それを読んでものすごく!自分の気持ちを代弁された気がしましたね!
変拍子だって、変調・無調だって普通のことだと思ったのに・・・という感覚。
ユースオケでも今から思い返してみれば20世紀音楽、結構弾いてますね。
ストラヴィンスキー、ショスタコ、バルトークなど・・・知ってる曲も知らない曲もありましたが、結構奏者にとっても聴き手にとっても手応えのあるクオリティの高い曲といっぱいお知り合いになりました。
素敵だった出会いはやっぱりロス・エドワーズを初めとするオーストラリアの作曲家だったり。
そういう「機会」があったことに今でも感謝しています。
そうやってある日突然ラヴェルを初めフランス音楽にぴんときたり、いきなりヴァレーズを弾く事になったりいろいろあったのですが、本当の意味での現代音楽への「目覚め」はやっぱり大学2年のとき。
きっかけはやっぱり先生でした(本当に感謝しています)。ダイジェストにすると:
「日本の作曲家の曲も弾いてみたら」→私が武満の「遮られない休息」を選ぶ→愛着が湧く→武満が影響を受けたメシアンのことが気になる→メシアンを弾く→はまる
・・・という経緯から好奇心が四方八方に伸びてやれヒンデミットだ、やれクラムだ、ルトスワフスキ、シマノフスキ、etc. etc. etc.、と・・・蜘蛛どころかテズルモズルの様に現代音楽の世界に迷い込んだのを楽しんで今に至っているわけです。
もちろん現代音楽は20世紀だけでなく、21世紀の音楽も含みますし、20世紀の音楽がすべて「現代音楽」というわけでもありません。(ラフマニノフやレスピーギとちょっと20世紀?と思うスタイルでも時代的には20世紀ですよ~ラフマニノフはスタイルも案外20世紀風です)
そこは難しいのですが・・・20世紀も21世紀も、現代音楽もそうでないものも結構好きなもの多くて。
ただ「前衛」と呼ばれるスタイルの、例えばブーレーズとかシュトックハウゼンとかはいまいちぴんとこないかなあ・・・
20~21世紀の音楽でもちょっと古風だったり、時代の波とはちょっと違うところにあるようなスタイルがしっくりくるのかな・・・リゲティやクラムもばりばり現代音楽だけれど「前衛」とは違いますものね。
聞く方としては(メルボルンは日本ほどではないですが)ちょっぴり敬遠しがちなレパートリーだということを考慮しても、それでもプロになったら20世紀以降の音楽を専門でいきたいなーとか思ってます。
だってやっぱり私の「声」はこういう音楽だと真に感じますから。「表現」するのにもっともふさわしい言語だと信じてますので。
そんなこんなでこういう趣味と専門のピアニストになってしまったのですが、そのことについて驚いたことはあんまりありません。もともと音楽に限らず「へんなもの」が好きだったり好奇心の幅が広かったりしたので。
そして「色彩」というものに魅せられるようになってこのジャンルの世界が無限に広がったのも大きかったかなあ・・・
でもなんといってもそういった「変な」音楽にたいして偏見を持つ以前に親しんでたからこそここまで好奇心を追っかけられたかな、ということをよく思います。現代音楽に関してはその世界の素晴らしさから偏見のために遠ざかってる人がたくさんたくさんいるので・・・聞き慣れさえすれば楽しいものなのに。
偏見は百害あって一利なしだな、と音楽を通じていつも思い知ります。
もっともっとこの素敵な世界を探検したいですし、もっともっとこのスタイルで暴れ回りたい!
なので明日も練習頑張っちゃいます!
このブログでステップ制で現代音楽おすすめ集をやろうかなー。それもまた面白そう。
そしてこんどクラムのことに絞って語りたいと思ってます♪
(でも最近メンタルヘルスのこと書いてないんだよなあ~・・・勉強にも手が回ってないのでしょうがないのですが触発されたら書きたいと思います!)
今日の一曲: オリヴィエ・メシアン 4つのリズムの練習曲より 「火の島I」
私自身が間違ったこともあって毎回言うのですが「火の鳥(L'oiseau de feu)」ではなく「火の島(Ile de feu)」です。(メシアンだから鳥、と思ってしまうインプリンティングもちょっぴりあると思います。ちなみに火の鳥はストラヴィンスキーですねー)
実は曲の習得+暗譜自己記録があるのはこの曲。2分強(5ページ)の曲を2週間で習得、さらに暗譜できたのはメシアンとのフィット感や習得前に弾きたい弾きたいと強く念じながら何回も聴いていたこともあるんじゃないかと思います。
メシアンの曲のうちでは「20のまなざし」での同じくらいの長さの曲と同じくらいのレベルでメシアン慣れしてればそんなに難しいことはないです。
(ただ4つの練習曲のうちこれとこれ以外の3曲の間に相当の難易度格差があるんですよねー。困る!)
自慢はそこくらいにして。
色彩や自然を描写する力などよりも、メシアン自身は自分の作曲家としての専門分野は「リズム」だと語っていたらしいです。
イレギュラーで力強い、エキゾチックなリズムはこの「4つのリズムの練習曲」でも健在です。
でも何よりも一番伝えたいのは・・・この「火の島」のこと。(イッテQ!でやってましたね、パプアの火山!)
「火の島」というのはパプア・ニューギニアのこと。メシアンは(きっと鳥のいろいろのことで)この島を訪れていますが、メシアンの感じたこの不思議な島の魅力がぎゅっと凝縮されてます。
深いジャングル、フウチョウの不思議な鳴き声、火山の爆発、現地民族の不思議な儀式・・・わりと「本能」的な、「野蛮」なところがまた魅力的。
オーストラリアの原住民とパプアの原住民は同じ祖先ですが、どこかリズムもつながってるのかなーとか思ったり。
リズムは脳の原始的な部分(小脳など)で感じている、という説もありますが、この地球の自然のrawなパワーをこの曲のリズムを通じて難しいことなしに本能のまま楽しんでほしいな、と弾き手として思います。
追記:リンクしたムラーロの録音なんですが、生演奏だってことに毎回驚きです!(あれ、私の持ってるのといっしょですよね?)
今日は一日なかなかお仕事頑張りました♪
今日頑張って明日明後日気温が高いときに遊ばないにしても外に出たい!という思いでがんばりました。
明日はピアノも午前中にできちゃいそうです。
ピアノで今弾いているのは:
ラヴェル:古風なメヌエット、シマノフスキ:メトープ、メシアン:モリフクロウ、ブラームス:ラプソディート短調、ショスタコーヴィチ:前奏曲とフーガハ短調。
大学2年生くらいから1曲だけ20世紀より前の音楽、みたいなレパートリーの組み方がずーっと続いてきました。
もちろん100%意図せず、というわけではないです。
やっぱり20世紀以降の方に弾きたい曲、好きな曲が集中していて。なので半分自然とそっち偏りになっちゃいますし、それを止める・変える気がまったくといってないので(苦笑)
だからってそれ以前の曲がまったく好きではないわけでもないですし。ただ偏食なんでどの時代にも弾かない曲はたくさんありますが。
前言った覚えがものすごくあるんですけど、これでも昔はメシアン嫌いだったです。
中学生~高校生のころはもっぱらロマン派好き&弾きで(まあ若いですしね、思春期には特に共感しやすいスタイルだとおもいます)。
でも父と母の趣味で本当に生まれる前から割と20世紀音楽はいっぱい聴いてきました。
ストラヴィンスキーだったり、バルトークだったり、ショスタコーヴィチだったり、プーランクだったり・・・決して「前衛」といわれるあたりの音楽ではありませんが、時代の巨匠の斬新かつパワフルなサウンドを聴いて育てられました。
覚えているうちで一番早くに好きだった曲といえばハチャトゥリアンの「剣の舞」ですが、ストラヴィンスキーの「春の祭典」もディズニーの「ファンタジア」の恐竜のイメージで(でもそれ以前にも親しんでました)ものすごくビビッドに感じてた記憶が強いです。
そういえば音楽に「はまった」のもホルストの「惑星」(1914年作曲です)がきっかけですね。
以前母からもらい受けて読んだ本の中に作曲家の芥川也寸志さんの「音楽を愛する人に」という本があって。
その中で芥川さんは小さい頃に父である芥川龍之介(作家の、です)さんの好きだったストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ」を聞いて育ったため、学校に入ってから知ったベートーベンの「月光」なんかがやけに単純に聞こえた、というくだりがあったのですが・・・
それを読んでものすごく!自分の気持ちを代弁された気がしましたね!
変拍子だって、変調・無調だって普通のことだと思ったのに・・・という感覚。
ユースオケでも今から思い返してみれば20世紀音楽、結構弾いてますね。
ストラヴィンスキー、ショスタコ、バルトークなど・・・知ってる曲も知らない曲もありましたが、結構奏者にとっても聴き手にとっても手応えのあるクオリティの高い曲といっぱいお知り合いになりました。
素敵だった出会いはやっぱりロス・エドワーズを初めとするオーストラリアの作曲家だったり。
そういう「機会」があったことに今でも感謝しています。
そうやってある日突然ラヴェルを初めフランス音楽にぴんときたり、いきなりヴァレーズを弾く事になったりいろいろあったのですが、本当の意味での現代音楽への「目覚め」はやっぱり大学2年のとき。
きっかけはやっぱり先生でした(本当に感謝しています)。ダイジェストにすると:
「日本の作曲家の曲も弾いてみたら」→私が武満の「遮られない休息」を選ぶ→愛着が湧く→武満が影響を受けたメシアンのことが気になる→メシアンを弾く→はまる
・・・という経緯から好奇心が四方八方に伸びてやれヒンデミットだ、やれクラムだ、ルトスワフスキ、シマノフスキ、etc. etc. etc.、と・・・蜘蛛どころかテズルモズルの様に現代音楽の世界に迷い込んだのを楽しんで今に至っているわけです。
もちろん現代音楽は20世紀だけでなく、21世紀の音楽も含みますし、20世紀の音楽がすべて「現代音楽」というわけでもありません。(ラフマニノフやレスピーギとちょっと20世紀?と思うスタイルでも時代的には20世紀ですよ~ラフマニノフはスタイルも案外20世紀風です)
そこは難しいのですが・・・20世紀も21世紀も、現代音楽もそうでないものも結構好きなもの多くて。
ただ「前衛」と呼ばれるスタイルの、例えばブーレーズとかシュトックハウゼンとかはいまいちぴんとこないかなあ・・・
20~21世紀の音楽でもちょっと古風だったり、時代の波とはちょっと違うところにあるようなスタイルがしっくりくるのかな・・・リゲティやクラムもばりばり現代音楽だけれど「前衛」とは違いますものね。
聞く方としては(メルボルンは日本ほどではないですが)ちょっぴり敬遠しがちなレパートリーだということを考慮しても、それでもプロになったら20世紀以降の音楽を専門でいきたいなーとか思ってます。
だってやっぱり私の「声」はこういう音楽だと真に感じますから。「表現」するのにもっともふさわしい言語だと信じてますので。
そんなこんなでこういう趣味と専門のピアニストになってしまったのですが、そのことについて驚いたことはあんまりありません。もともと音楽に限らず「へんなもの」が好きだったり好奇心の幅が広かったりしたので。
そして「色彩」というものに魅せられるようになってこのジャンルの世界が無限に広がったのも大きかったかなあ・・・
でもなんといってもそういった「変な」音楽にたいして偏見を持つ以前に親しんでたからこそここまで好奇心を追っかけられたかな、ということをよく思います。現代音楽に関してはその世界の素晴らしさから偏見のために遠ざかってる人がたくさんたくさんいるので・・・聞き慣れさえすれば楽しいものなのに。
偏見は百害あって一利なしだな、と音楽を通じていつも思い知ります。
もっともっとこの素敵な世界を探検したいですし、もっともっとこのスタイルで暴れ回りたい!
なので明日も練習頑張っちゃいます!
このブログでステップ制で現代音楽おすすめ集をやろうかなー。それもまた面白そう。
そしてこんどクラムのことに絞って語りたいと思ってます♪
(でも最近メンタルヘルスのこと書いてないんだよなあ~・・・勉強にも手が回ってないのでしょうがないのですが触発されたら書きたいと思います!)
今日の一曲: オリヴィエ・メシアン 4つのリズムの練習曲より 「火の島I」
私自身が間違ったこともあって毎回言うのですが「火の鳥(L'oiseau de feu)」ではなく「火の島(Ile de feu)」です。(メシアンだから鳥、と思ってしまうインプリンティングもちょっぴりあると思います。ちなみに火の鳥はストラヴィンスキーですねー)
実は曲の習得+暗譜自己記録があるのはこの曲。2分強(5ページ)の曲を2週間で習得、さらに暗譜できたのはメシアンとのフィット感や習得前に弾きたい弾きたいと強く念じながら何回も聴いていたこともあるんじゃないかと思います。
メシアンの曲のうちでは「20のまなざし」での同じくらいの長さの曲と同じくらいのレベルでメシアン慣れしてればそんなに難しいことはないです。
(ただ4つの練習曲のうちこれとこれ以外の3曲の間に相当の難易度格差があるんですよねー。困る!)
自慢はそこくらいにして。
色彩や自然を描写する力などよりも、メシアン自身は自分の作曲家としての専門分野は「リズム」だと語っていたらしいです。
イレギュラーで力強い、エキゾチックなリズムはこの「4つのリズムの練習曲」でも健在です。
でも何よりも一番伝えたいのは・・・この「火の島」のこと。(イッテQ!でやってましたね、パプアの火山!)
「火の島」というのはパプア・ニューギニアのこと。メシアンは(きっと鳥のいろいろのことで)この島を訪れていますが、メシアンの感じたこの不思議な島の魅力がぎゅっと凝縮されてます。
深いジャングル、フウチョウの不思議な鳴き声、火山の爆発、現地民族の不思議な儀式・・・わりと「本能」的な、「野蛮」なところがまた魅力的。
オーストラリアの原住民とパプアの原住民は同じ祖先ですが、どこかリズムもつながってるのかなーとか思ったり。
リズムは脳の原始的な部分(小脳など)で感じている、という説もありますが、この地球の自然のrawなパワーをこの曲のリズムを通じて難しいことなしに本能のまま楽しんでほしいな、と弾き手として思います。
追記:リンクしたムラーロの録音なんですが、生演奏だってことに毎回驚きです!(あれ、私の持ってるのといっしょですよね?)
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