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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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ちょっとばかり・・・
ちょっと最近お仕事が夜まで続いたりしていてブログをまとめる気力がないです・・・
まだもうちょっと続きそうなので数日滞るっぽいです。訪れてくれてる方、本当にありがとうございます、そして申し訳ありません!しばしのお待ちを・・・

今はステンドグラスももうすぐできあがりで、その後ギャラリーをまとめたり、もう次のプロジェクトのアイディアも固まってきていますし。
ちょこちょこやりたいことがあるのでなるべく週末までに仕事を終わらせて休息だったりピアノだったり外に遊びに行ったりもしながら頭と心をのびのびと動かしたいと思います。

ただ今日の一曲は昨日書いてあるので下記参照です~


今日の一曲: カレル・フサ 「プラハのための音楽1968」 第4楽章

楽天市場の録音リンク

父から知った吹奏楽の名曲です。
リンクしました愛知工業大学名電高校の演奏を聴かせてもらったのですが素晴らしい演奏で!
オケ版もありますけどやっぱりかなわないかなーと思ってこっちを。

タイトルの「1968」はチェコを始め東欧にとってかなり激動の年でした。
その年に起きた「プラハの春」というソヴィエトの権力が及んでいる諸国の共産党に対する運動、それに次ぐソヴィエト側の軍事制圧をこの曲は題材としています。
(詳しいところは私もあんまりなので・・・wikipediaへ。)
ショパンがポーランドの危機に怒りを感じ「革命のエチュード」を書いた様にフサもまた自国の危機に怒りを感じそれを音楽としたのです。

チェコの作曲家は全般的にものすごく愛国心が強い印象をうけます。
ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」、スメタナの「我が祖国」、そしてこの曲・・・
チェコの民族音楽を引用したり、利用したり、題材もチェコの国のものだったり。
それ以上に直感的に強烈な愛国心を音楽から感じますね。
同じくノスタルジックなテイストと強い愛国心を持つイギリスの音楽と共通する事もありますが、チェコの音楽にみられる愛国心にはもっと「強烈」という言葉が似合います。

この曲の第3楽章は吹奏楽版もオケ版も打楽器のみの演奏で、その最後の巨大なスネアドラムのクレッシェンドからなだれ込むようにこの楽章のトッカータに入ります。
木管も金管もものすごくパワフル!独特のリズムと暗く激しいサウンドはあえて似ているというならホルストの「惑星」の「火星」だったり、同じく軍事的制圧を題材とするショスタコーヴィチの交響曲第11番にもまた通じるものが。

トッカータの後にはコラールのセクション。
この声をそろえて奏でられるメロディーは他のチェコの音楽でも引用されている
「汝ら、神とその法の戦士たち」という戦いの歌だそう。
軍事的制圧にも屈しない、チェコの人々の誇りと不屈の精神がこのユニゾンのコラール(ショスタコも民衆の声としてたくさんの楽器のユニゾンを使いますね)に表れていると思います。

ショスタコが好きな人はわりとこの曲の精神がすっと入ってくると思います。
そうでない人は第1楽章でなくまずこの最終楽章を聴いていただきたいですね。きっとこれが一番聴きやすいですし、フサの思いやこの歴史的な背景を強く感じられると思うので。

そして是非是非
愛知工業大学名電高校の演奏で!
驚くほどすごい演奏です!目からうろこでした!

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