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今日は久しぶりに「鬱状態」と言えるくらいの調子の悪さ。
朝から雨で気温も低く、その変化にどうやら身体がついていけなかったのと、あと仕事などからの疲れ、昨日頭が働きすぎていた反動、というのが原因ではないかと。
なので今日は割とお休みモード。もともと休もうと思ってたのですが身体から「いやでも休め!」とのメッセージだったと受け取って比較的ゆっくり過ごしました。
そんな中ちょっと遅れましたが先日(水曜日)の公開レクチャーのことまとめました。
レクチャーのトピックは「Work Recovery in Early Psychosis (早期精神病後の職場復帰)」。
なぜ英語で最初に書いたかというと、Psychosisが「精神病(症状)」という訳になんだかものすごく違和感を覚えていて。Schizophreniaが精神分裂病から統合失調症に変わったようになんとか変わらないかなーとか思っています。
それは別として。
精神病症状とは統合失調症(に代表される、でもそれだけではないです)などで現れる幻覚(視覚and/or聴覚)や妄想、思考障害などの症状のことで、これによって人の認知能力や性格、行動などに大きな影響があります。(詳しいところはまだ勉強しなくちゃ・・・)
精神病症状のエピソードは10代後半から20代に初めて起こる事が多く、一時的に学校だったり仕事だったりを休むことになるのですが、快復後に学校や仕事に戻りたいと願う人がほとんどなんだそうです。
その一つのエピソードが起きた時点では(あくまでも一時的なものなので)なかなか自分が障害をもっていると認識しない人が多いそうですし、障害として援助をもらってもそれに頼る程度も低いのですが、実際職を得たり、職場復帰したり、仕事を維持するにも(病歴を公開しない場合でも)かなり難しい、というのが現状のようです。
最初のエピソードからの回復期はいろんな意味で大事な時期で、最初のエピソード発生から2年の間の早期介入が日常生活、仕事を含む長期的な転帰に重要だそうです。
ただ、病気の治療関係の分野のみの回復プログラムだけだと、患者さんは退院できても職に就けて仕事ができる患者さんの割合は38%ほど、という話で。
この公開レクチャーでは仕事に関するトピックに特化したリハビリプログラムを組むことで患者さんを普通の人がつくような、かつ本人が望むような仕事に就けて仕事を維持させる、ということを目標としていて、すでに研究でかなり希望が持てる結果がでています。
プログラムは大まかに言うと3つのエリアに分けられます。
1)患者さんにサポートワーカーをつける。サポートワーカーの人は就職や仕事の専門の人でメンタルヘルス関係の知識があり、治療チームとタッグを組んでいて、雇い主と患者さんの仲介などもするんだそうです。仕事に就いてからもサポートを続ける存在。
2)病気の影響などで患者さんが難しく感じる、仕事に関連した広範囲のスキル(就職、仕事の管理、仕事での人付き合いなど)を育成する
3)仕事能力を回復するため病気によって衰えた認知能力のトレーニング・エクササイズを行う
(参考のためにこれらのプログラム要素は英語でIndividual Placement and Support, Workplace fundamental Module, そしてCognitive Trainingなどのコンセプトを基にしています)
リハビリプログラムに仕事に特化したプログラムを組み込むことによって(通常のリハビリも効果はもちろんありますが)、かなり職場復帰の程度に差があるそうで。
認知能力のトレーニングについては今研究中だそうですが、ある程度結果はでているとのこと。
実際サポートワーカーやプログラムについての研究からの実際例の話もあって、プログラムがどれだけ患者さんの思い(希望する職種だったり、雇い主側にどれだけ病気のことを開示するかだったり)を尊重して、それぞれのケースに応じてフレキシブルにリハビリを進めていくか、ということをいろいろ聴きました。
希望職種に関してはある程度妥協する場合も少なくないらしいですがそれもまた現実的に患者さんの成功のため、ということで。あと仕事についた後の転職などにも(最近は若い人が職を変えることは珍しくないですからね)配慮したりしているそうです。
全体的に本当にポジティブで希望のある研究結果で、聴いてて本当に嬉しい気持ちになりました。
やはり早期介入により長期的な障害を防げる、というのは大きいですね。
若いときに起こった短期間の精神病エピソードで一生障害を負う、というのは本当につらいものがあって、それが防げるということに本当に希望を感じました。
結構若い人のメンタルヘルスをテーマとしたレクチャー続きですね。
実は1日にも自傷行為をテーマとした有料フォーラムがあるので行けたらいいなと思っています。
なにかと出費がちょこちょこ出てくるのですが医学方面の教科書もそろえたいですし大変ですが積極的に情報収集・勉強に行きたいです!
今日の一曲: バルトーク・ベーラ 弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽 第3楽章
昨日のキーワードto音楽で「真夜中・丑三つ時」として紹介しました曲です。
その名の通り管楽器を抜いた編成での曲なのですが、実はピアノもハープもいてどっちも活躍してますよー(と注意喚起)
バルトークはピアノ協奏曲第2番の第1楽章で弦楽器を抜いた(反対ですね、ほとんど)編成も使ってますが、本当にあらゆる楽器を自由自在に使い音楽を構築する天才ですね!
タイトルロールでもある(笑)チェレスタですが、バルトークの「夜の音楽」でのチェレスタのあの妖しい魅力は全ての「闇のチェレスタ」の音の源です。本当にSurrealな音で、夢のような色彩とゆらぎがあって・・・不安定であこがれと恐怖を同時に本能で感じる音。
この第3楽章でも活躍しているので是非是非耳を澄ましてみてください。
バルトークは私の中では「理系」作曲家のトップ候補。
音楽の組み立て方が物凄く論理的だったり、シンメトリーや相似での拡大など幾何学的なエレメントをたくさんもっています。
そしてバルトークは数学的な要素をはっきりと音楽に取り入れたりも。
この第3楽章の冒頭の拍子木(?)のリズムにフィボナッチ数列の一部(1,1,2,3,5,8は確実に、13はどうだろう)
が入っていたりしますし、第1楽章の小節数にもそっち系のコンセプトが使われてたりで。
どういう意味だとかいうことは放っておいても見つかると嬉しいですよね、聴き手として(ホルストの「天王星」の作曲家の名前もそうでしたが)・・・
バルトークの音楽ってメロディーの流れも、リズムも、楽器使いも、メロディー同士の絡み合いも、どこをとっても建築美、といいますか幾何学的な美しさがあります。
でも決して無機質ではなく、さすがというかハンガリーの音楽の情熱を濃く受け継いでいます(実際彼はハンガリーなどの民族音楽の再発見に力を注いだ人ですし)。
他の作曲家の音楽ではなかなか触れられない神経を刺激されたり逆撫でされたり(それもまたある種の快感です)、いろんな意味で本当にエキサイティングな音楽を書く人です。
本当に生まれた頃からずっと親しんできたバルトークの音楽ですが、心こそ強く共感し、頭もこういう音楽を処理する能力はあるのですが・・・ピアニストとしての力不足がたたってまだがっつりバルトークを弾くには至っていません(ただユースオケでチェロで「管弦楽のための協奏曲」やピアノ協奏曲第2番の伴奏を弾きましたし、大学のオケでチェレスタでバイオリン協奏曲第2番の伴奏パートはやっています・・・あれ、結構ひいてはいるけれど・・・)
例えばピアノ協奏曲第1番のあのワイルドな感じや、第3番のあの光の色彩、そしてこの曲のタイトルロールをいつか弾いてみたいな、と思ってます。
なんせタイトルロールですから(繰り返してしまった)
ちなみにリンクCDはブーレーズ指揮のものをセレクト。
ブーレーズはある意味とってもストイックなバルトークを繰り広げます。理系で計算ずくな幾何学的な面はひたすらクールに、ハンガリーの本能・情熱はひたすらホットに。
そんなブーレーズのバルトークにぞっこんです♪ものすごくタイプ!
ただブーレーズの作曲した音楽はまだ理解するに至ってないですし、ブーレーズ得意なマイケルの弟子の某友人によるとブーレーズはやなやつ、だそうです(笑)
まあ・・・しょうがないですよね(笑)
朝から雨で気温も低く、その変化にどうやら身体がついていけなかったのと、あと仕事などからの疲れ、昨日頭が働きすぎていた反動、というのが原因ではないかと。
なので今日は割とお休みモード。もともと休もうと思ってたのですが身体から「いやでも休め!」とのメッセージだったと受け取って比較的ゆっくり過ごしました。
そんな中ちょっと遅れましたが先日(水曜日)の公開レクチャーのことまとめました。
レクチャーのトピックは「Work Recovery in Early Psychosis (早期精神病後の職場復帰)」。
なぜ英語で最初に書いたかというと、Psychosisが「精神病(症状)」という訳になんだかものすごく違和感を覚えていて。Schizophreniaが精神分裂病から統合失調症に変わったようになんとか変わらないかなーとか思っています。
それは別として。
精神病症状とは統合失調症(に代表される、でもそれだけではないです)などで現れる幻覚(視覚and/or聴覚)や妄想、思考障害などの症状のことで、これによって人の認知能力や性格、行動などに大きな影響があります。(詳しいところはまだ勉強しなくちゃ・・・)
精神病症状のエピソードは10代後半から20代に初めて起こる事が多く、一時的に学校だったり仕事だったりを休むことになるのですが、快復後に学校や仕事に戻りたいと願う人がほとんどなんだそうです。
その一つのエピソードが起きた時点では(あくまでも一時的なものなので)なかなか自分が障害をもっていると認識しない人が多いそうですし、障害として援助をもらってもそれに頼る程度も低いのですが、実際職を得たり、職場復帰したり、仕事を維持するにも(病歴を公開しない場合でも)かなり難しい、というのが現状のようです。
最初のエピソードからの回復期はいろんな意味で大事な時期で、最初のエピソード発生から2年の間の早期介入が日常生活、仕事を含む長期的な転帰に重要だそうです。
ただ、病気の治療関係の分野のみの回復プログラムだけだと、患者さんは退院できても職に就けて仕事ができる患者さんの割合は38%ほど、という話で。
この公開レクチャーでは仕事に関するトピックに特化したリハビリプログラムを組むことで患者さんを普通の人がつくような、かつ本人が望むような仕事に就けて仕事を維持させる、ということを目標としていて、すでに研究でかなり希望が持てる結果がでています。
プログラムは大まかに言うと3つのエリアに分けられます。
1)患者さんにサポートワーカーをつける。サポートワーカーの人は就職や仕事の専門の人でメンタルヘルス関係の知識があり、治療チームとタッグを組んでいて、雇い主と患者さんの仲介などもするんだそうです。仕事に就いてからもサポートを続ける存在。
2)病気の影響などで患者さんが難しく感じる、仕事に関連した広範囲のスキル(就職、仕事の管理、仕事での人付き合いなど)を育成する
3)仕事能力を回復するため病気によって衰えた認知能力のトレーニング・エクササイズを行う
(参考のためにこれらのプログラム要素は英語でIndividual Placement and Support, Workplace fundamental Module, そしてCognitive Trainingなどのコンセプトを基にしています)
リハビリプログラムに仕事に特化したプログラムを組み込むことによって(通常のリハビリも効果はもちろんありますが)、かなり職場復帰の程度に差があるそうで。
認知能力のトレーニングについては今研究中だそうですが、ある程度結果はでているとのこと。
実際サポートワーカーやプログラムについての研究からの実際例の話もあって、プログラムがどれだけ患者さんの思い(希望する職種だったり、雇い主側にどれだけ病気のことを開示するかだったり)を尊重して、それぞれのケースに応じてフレキシブルにリハビリを進めていくか、ということをいろいろ聴きました。
希望職種に関してはある程度妥協する場合も少なくないらしいですがそれもまた現実的に患者さんの成功のため、ということで。あと仕事についた後の転職などにも(最近は若い人が職を変えることは珍しくないですからね)配慮したりしているそうです。
全体的に本当にポジティブで希望のある研究結果で、聴いてて本当に嬉しい気持ちになりました。
やはり早期介入により長期的な障害を防げる、というのは大きいですね。
若いときに起こった短期間の精神病エピソードで一生障害を負う、というのは本当につらいものがあって、それが防げるということに本当に希望を感じました。
結構若い人のメンタルヘルスをテーマとしたレクチャー続きですね。
実は1日にも自傷行為をテーマとした有料フォーラムがあるので行けたらいいなと思っています。
なにかと出費がちょこちょこ出てくるのですが医学方面の教科書もそろえたいですし大変ですが積極的に情報収集・勉強に行きたいです!
今日の一曲: バルトーク・ベーラ 弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽 第3楽章
昨日のキーワードto音楽で「真夜中・丑三つ時」として紹介しました曲です。
その名の通り管楽器を抜いた編成での曲なのですが、実はピアノもハープもいてどっちも活躍してますよー(と注意喚起)
バルトークはピアノ協奏曲第2番の第1楽章で弦楽器を抜いた(反対ですね、ほとんど)編成も使ってますが、本当にあらゆる楽器を自由自在に使い音楽を構築する天才ですね!
タイトルロールでもある(笑)チェレスタですが、バルトークの「夜の音楽」でのチェレスタのあの妖しい魅力は全ての「闇のチェレスタ」の音の源です。本当にSurrealな音で、夢のような色彩とゆらぎがあって・・・不安定であこがれと恐怖を同時に本能で感じる音。
この第3楽章でも活躍しているので是非是非耳を澄ましてみてください。
バルトークは私の中では「理系」作曲家のトップ候補。
音楽の組み立て方が物凄く論理的だったり、シンメトリーや相似での拡大など幾何学的なエレメントをたくさんもっています。
そしてバルトークは数学的な要素をはっきりと音楽に取り入れたりも。
この第3楽章の冒頭の拍子木(?)のリズムにフィボナッチ数列の一部(1,1,2,3,5,8は確実に、13はどうだろう)
が入っていたりしますし、第1楽章の小節数にもそっち系のコンセプトが使われてたりで。
どういう意味だとかいうことは放っておいても見つかると嬉しいですよね、聴き手として(ホルストの「天王星」の作曲家の名前もそうでしたが)・・・
バルトークの音楽ってメロディーの流れも、リズムも、楽器使いも、メロディー同士の絡み合いも、どこをとっても建築美、といいますか幾何学的な美しさがあります。
でも決して無機質ではなく、さすがというかハンガリーの音楽の情熱を濃く受け継いでいます(実際彼はハンガリーなどの民族音楽の再発見に力を注いだ人ですし)。
他の作曲家の音楽ではなかなか触れられない神経を刺激されたり逆撫でされたり(それもまたある種の快感です)、いろんな意味で本当にエキサイティングな音楽を書く人です。
本当に生まれた頃からずっと親しんできたバルトークの音楽ですが、心こそ強く共感し、頭もこういう音楽を処理する能力はあるのですが・・・ピアニストとしての力不足がたたってまだがっつりバルトークを弾くには至っていません(ただユースオケでチェロで「管弦楽のための協奏曲」やピアノ協奏曲第2番の伴奏を弾きましたし、大学のオケでチェレスタでバイオリン協奏曲第2番の伴奏パートはやっています・・・あれ、結構ひいてはいるけれど・・・)
例えばピアノ協奏曲第1番のあのワイルドな感じや、第3番のあの光の色彩、そしてこの曲のタイトルロールをいつか弾いてみたいな、と思ってます。
なんせタイトルロールですから(繰り返してしまった)
ちなみにリンクCDはブーレーズ指揮のものをセレクト。
ブーレーズはある意味とってもストイックなバルトークを繰り広げます。理系で計算ずくな幾何学的な面はひたすらクールに、ハンガリーの本能・情熱はひたすらホットに。
そんなブーレーズのバルトークにぞっこんです♪ものすごくタイプ!
ただブーレーズの作曲した音楽はまだ理解するに至ってないですし、ブーレーズ得意なマイケルの弟子の某友人によるとブーレーズはやなやつ、だそうです(笑)
まあ・・・しょうがないですよね(笑)
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