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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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南の星空
前回のエントリーに拍手ありがとうございます~
最近頭を占めてるのがほとんどピアノと仕事と某本舗(中部地区を中心としたフードバトルのまっただ中)と、あとは突発的に一人でしか盛り上がれないような何か(小ネタにもならない)が来ては去って来ては去って、という状態で。
書き物はもちろんですが小ネタもやりたいし絵も描きたいし、意欲だけがだいぶ空回りしております。

そんな中一昨日の夜、祖父から届いたDVDに入ってた年末の特番「頭脳王」を観てまして。
なかなかハイレベルな問題ぞろいながら妹と共にできるところは一旦DVDを止めたりもしながら妹とちょっと書き出してみたり。(Eで始まる10文字以上の英単語は面白かったですね~2人比べると)
残念ながら妹は天文学はさっぱりなので一等星を書く問題は一人でやりました。後でチェックしたら21個しかないんですよね。10個くらいは書けたかな。

で、リストを見てみるとなかなか南半球の星として親しみふが深いものも多いですね。
みなみじゅうじ座から2つ、その隣にあるケンタウルス座の通称Pointersと呼ばれる2つの星もそうですし、カノープスは全天で2番目に明るい星ですし。
日本では授業とかだと習わない(母談)これらの星をいくつカバーできるか、というのが勝負の分かれどころなのかしら(他の問題、確かローマ皇帝をリストする問題で「教科書で習わない部分をどこまで出せるか」的なことを言ってたので一等星の問題もそうなのかな、と)。

もともと星座のいろいろが北半球で決められたのと、あと天文学でいう南半球には明るい星・星座の数(そして目立つ星座の数も)が少ないのもあってちょっとつまらないなーみたいなところはありますが。
でもエアーズロックに行ったときとかは南十字を始め南の星空を観るツアーもありますしね。

ちなみにメルボルンで見えないな、という星座にはこんなものがあります:(全部じゃないとは思いますが)
こぐま座、おおぐま座、りゅう座、はくちょう座、こと座?、わし座?、カシオペア座・・・くらいかな。

南半球に来て観光対象になる星座といえば南十字星(みなみじゅうじ座)とカノープス(りゅうこつ座)でしょうか。
後者は先ほども書きましたが全天で2番目に明るい星で(日本でも見えますが割と低めの位置で見えて赤っぽく見えるらしいですね)。中国では南極老人といって長寿の星、と言われているらしいです。エアーズロックに行ったとき「見ると寿命が延びる」と聞いたのはそれですかね。今調べたらメルボルンでは沈まないらしいですのでありがたみはそこまではないですが(笑)

みなみじゅうじ座は国旗にものっててサザンクロスという名でも有名です(銀河鉄道の夜!)。メルボルンでは地平線近くまで降りることはあっても確か沈むことはないはず。かならずといっていいほど南の方角にあるのでだいたいで良いときは方角を知るのにも使えます。

ニュージーランドの国旗にもサザンクロスはついていますが、あっちの国旗は星が赤く、星が4つ。メインの「十字」の部分だけが表されています。
オーストラリアの国旗は白い星で「みなみじゅうじ座」全体、つまり十字プラスその間にある少し暗い星で5つの星が記されています。(旗の左側の七つの角を持つ星は天文学的なあれではないようです)
先ほどみなみじゅうじ座には2つ一等星があると書きましたが、オーストラリアの国旗で見ると一番下の星(Acrux/alpha crucis)と向かって左側の星(Bacrux/beta crucis、別名ミモザ)が一等星です。

良くツアーでも話されることですがみなみじゅうじ座の近く(っていうほどでもないかな?)にはああいう十字型に見える星がもう一つあって、それがちょっとまぎらわしかったりするのです。Wikipediaにも記事ができてたり(笑)
確実にみなみじゅうじ座を見つけるにはまずPointersを見つけるべし、ということで。
先ほども書きましたがPointersというのはケンタウルス座の一等星2つ。南の方角に並んでひときわ明るい星が二つ並んでいるのですぐ分かる・・・はず。それが見えればもうみなみじゅうじ座は視界に入る・・・はず。
誰にでも確実に見つかる、とは言いませんが・・・
でもしょっちゅう見て練習してたら数年もしないうちに10秒でサザンクロス見つけられるようになりました(笑)ただし地平線に近いときは無理です。

後はおおむね北半球と同じ星座が見えるはず。
日本で言うところの夏の大三角形(ベガ・デネブ・アルタイル)は見えませんがさそり座とかは見えますし、冬のあのオリオン座とかそっちらへんは同じですし。
ただみんな逆立ちしてますよ~オリオン座が一番わかりやすいですが(あとお月様も逆立ちですしね)。

市街地でも普通に星は見えますけど、やっぱりただっぴろい何にもないところ(オーストラリアの国土の大半)とか田舎で満天の星空を見たいところ。銀河鉄道の夜であった石炭袋も見えるのかな。
エアーズロックは回りになんにもない(笑)ですし空気もきれいですから夜のツアーはものすごくおすすめです。

今住んでるところはちょっとアパートが多かったりしてなかなか星見にはいいロケーションじゃないのですが、ちょっとした目標としてアルファード、レグルス、フォーマルハウト、アルデバランあたり見て分かるようになったらいいなあーとか思ってます。
そしてたまーにははくちょう座のアルビレオとか見てみたいですね。日本に行ったらちょっとは余裕できるかしら。

とにかくメルボルンに来た際はサザンクロスに関しては任せてください!(ほんとかー?)


今日の一曲: エドワード・エルガー 「雪」

(amazonで見つからなかったためHyperionのサイトから。良い曲なのに見つからないよ!)

ちょっとぶりになっちゃったかな?合唱曲から一つ。
私が通ってた学校の合唱部がそれはそれはレベル高かったときに作ったCDに入ってた曲です。(女子校なので女声合唱です)
本当に合唱が強かったんですよ。コンクール出たり、この頃在学してた生徒で今も声楽プロでやってる人も居ますし。当時はオケも強かったなあ、とか思い出したり。

合唱曲・歌曲でピアノやオルガン、オケなどの伴奏の他に楽器が活躍する曲って割とあるんですよね。例えばウォーロックの「シャクシギ」ではフルート+コール・アングレ+弦楽四重奏の伴奏だったり、ブラームスのアルト・ラプソディーではビオラが活躍したり。
このエルガーの「雪」ではバイオリン2人が合唱+ピアノ伴奏に加わります。結構合唱と全く独立した動きをしていることが多くて、ものすごーく不思議なテクスチャになります。まるで合唱団の周りに雪を降らせているような。
2人のバイオリニストの音が絡み合ったり離れたり、奏でる親密なアンサンブルはそれだけ集中して聞いてても最高に美しいです。

エルガーはチェロ協奏曲や弦楽セレナード、エニグマ変奏曲の一部などでホ短調・ト長調の1個シャープ調が得意な印象がありますが、「雪」はこの2つの調を行き来する曲です。どちらもものすごく明るいとかものすごく暗いとか、そういう調ではないのですが、そのさりげない明暗の細やかな変化がなんとも美しいです。
そして雪とはいえどもどちらかというと冬よりは秋の終わりのような空気の温度と感覚、これもまたエルガーの音楽の特性といいますか。

そして今ちょっとこの曲の歌詞を調べてたのですが歌詞を書いたのが「C. Alice Elgar」、つまり(エニグマ変奏曲にも出てくるエルガーの奥さんだったんですね!
彼女が作家であること、そしてエルガーの歌曲の歌詞をいくつか手がけてるのは知ってたんですが。
かかあ天下という話は良く聞きますが、同時に夫婦仲睦まじいとも聞いてますし、こういう夫婦関係も、そういう愛の結晶も良いな~と思いますね。ちょっとうらやましい(笑)

それがなくてもすごーく美しい曲です。「雪」は作品番号がop.26-1、とあって曲集としてどうやら同じ楽器編成でまだ曲があるらしいので機会があったら出会いたいと思います。楽しみ。

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