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前回のエントリーに拍手ありがとうございます~
ちょっと今仕事が割り込んできたりして頭があたふたしているのですが徐々に考えていきたいと思います。
さて、今日は蒸し暑い中大学の図書館が年末年始にしばらくお休みということでCDやら楽譜やら借りてきたのでちょっとその紹介を。
借りてきた楽譜はクセナキスのピアノ曲「Herma」と「Evryali」。
ヤニス・クセナキスはギリシャの20世紀の作曲家で(そう、Xから始まる作曲家!)、ブーレーズやシュトックハウゼンと同じくメシアンに師事して音楽のモダニズムを開拓していった作曲家です。割と経歴が面白いのでWikipediaリンクざっと読んでみて下さい。建築・数学のバックグラウンドは作品によく現れてると思いますし、あと日本とのつながりも結構深い作曲家。
割とこのポストメシアン世代の音楽は聴くには難解ながら結構好きで、でも弾くにはやっぱりちょっと敬遠してきたのですが(そもそもその発端となったメシアンの練習曲の2つ目からだよなーと思ったのです)、ひょんなことから(=大学の図書館の特大スコアの引き出し)クセナキスの音楽に興味を持ってようつべで聴いてみたら割と好きで。
主なピアノ曲は「Herma」、「Evryali」、「Mists」、「A.r 」があるのですが今回Mistsは雨の中でっかいスコアを持ってくるのは避けたかったので断念。「A.r 」はラヴェルに捧げた曲らしいんだけど楽譜が今のところ見つからない。
一番好きなのは「Evryali」なのですが、常に楽譜が4段(普通ピアノの楽譜はおおまかに右手・左手と分けて2段)で書いてあってものすごく難しそう。ただ不可能とは不思議と思わないです。
「Herma」は伝統的な2段の楽譜で見た目はちょっとシンプル。ただそれでも難しいですよ。音とか。強弱とか。リズムとか。跳躍とか。あと楽譜の最初に誤記訂正のページが4ページ入ってて(苦笑)
とりあえず今すぐ弾くわけじゃないけれど楽譜見ながら聴いたり、近いうちにCDも買ったりして吸収・消化始められればなあ、と思います。(あと将来的に弾くなら自分が知ってる・弾く他の音楽との折り合いというか、そういうものもつけないとですね)
そして、CDは以下の5枚。
1) Ross Edwardsの木管系の協奏曲コレクション(Heart of Night)
2) オーストラリアのギター音楽コレクション
3) ヒナステラ ピアノ曲集
4) Tavenerとペルトの弦楽四重奏のための作品(編曲あり)
5) リゲティ Le Grand Macabre
1)はこのブログでも何回か話に出ていますオーストラリアの作曲家、Ross EdwardsのCD。演奏はメル響。
収録されているのはオーボエ協奏曲「Bird Spirit Dreaming」(ラリアで最高の奏者と名高いDiana Dohertyがオーボエのソリスト)、尺八とオーケストラのための「The Heart of the Night」(こちらも本国最高の尺八奏者、Riley Leeがソロ)、そしてクラリネット協奏曲(メル響主席のDavid Thomasがソロ)。
尺八についてですが、Edwardsはこの楽器を好んで使っていて、アンサンブルやソロの作品もあったはず。で、それをRiley Leeが片っ端から(違)弾いているというわけです。改めて聴くのは初めてなので大変楽しみ。
Westlakeの作品に出会ってオーストラリアの音楽はギターに合う、と思ったので借りてみた2)。収録されてるのはEdwards, Houghton, Schulthorpe, Koehne, Deanの作品。Brett Deanが特に興味津々。オケの楽器使いは凄いけどギターのイメージはなかったので。
3)のアルベルト・ヒナステラ(本当はジナステラと呼んで欲しいらしい)はアルゼンチンの作曲家。前から名前は聞いていたのですがちょこちょことしか作品に出会う機会がなく、でもヴィラ=ロボスを弾くならもっと南米(そして中米?)も広げなきゃ、ということでご挨拶に。
4)のTavenerとペルトはどちらもヨーロッパのミニマルミュージックを代表する作曲家。ペルトの器楽作品も結構持っているけれど(声楽はまだ。ちなみにこのCDに収録されてるペルトの作品は既に持ってるのの編曲)、Tavenerはちょっと初めましてということで。一曲が結構長いのですが色々楽しみです。
リゲティはピアノ音楽ばっかり聴いて他がさっぱりだったのですが、ひょんなきっかけからオペラ「Le Grand Macabre」を借りることに。先ほどあらすじを読んでみたのですがまあカオスですね!(笑)(日本語の詳細なあらすじが見つからなくて紹介出来ないのが残念)それ以外でもカオスなところが。でもそれが面白そう。リゲティの音楽ってものすごくこう、メカニカルというか幾何学的というかそういうのがあるので色んなところがカオスでもどこかちゃんとまとまるんじゃないかな。
あらすじの途中でなんか隕石が落ちてくるとなりそれで混乱が起こったり、で落ちてきたけれど結局登場人物が生きてて「死に勝った!」とかいう流れで、なんかこの2012年12月21日に世界が滅びると言われているあれに通じるというか、なんか知らないけどタイミングがよかったなあと。明日聴きます(笑)
・・・ということでこれらのCD、楽譜はこれから美味しくいただきます。またそのうち感想もちょこちょこ。
それから今日はエプロンを衝動買いしたり、あとT2でモロッコ風アイスティーのグラスを買いました(こんなの。色がついてるやつもあったのですがこれが一番使いやすそうだった)。ミントが正しい種類のが見つからないのですが、今夏試してみたいです。
モロッコ風でなくても今年の夏は(去年より暑くなると信じて)アイスティーがもっと飲みたいです。暑くなれ。
今日の一曲: エドワード・エルガー 「エニグマ」変奏曲より第7変奏曲「Troyte」
前回のリストから一つちょっと注釈を加えかったのでチョイス。
「雷」のエレメントを表現するのに使った曲ですが、普段稲妻とか雷は雨・嵐などで暗い中のイメージですが(例えばベートーヴェンの「田園」とかシュトラウスのアルペン交響曲での嵐、そしてシューベルトのピアノソナタ変ロ長調、ベルリオーズの幻想交響曲での暗い遠雷のイメージ)、今回「雷」自体の特徴を説明するにあたって明るい曲を選んでみました。
なんたって光ですからね。ものすごい光がものすごい速さで真っ直ぐ、物理の諸々に素直に従って空を切り裂き、稲を実らせる。暗い中ぱっと光って消える。
ちなみにオーストラリアの夏の稲光は見てて本当に爽快ですしね(大晦日に何回か見れた覚えが)。
明るく激しくストレートでエネルギーに満ちて、なおかつティンパニが雷みたいな曲と言ったらこれしかないでしょう。
「エニグマ」変奏曲は各変奏曲がエルガーの様々な友人をコミカルに、そして愛をこめて表しているのですがこの第7変奏「Troyte」のモデルになった人物はピアニストで、なんかその弾き方が激しくてむしろ低音がドラムの様に聞こえる、という(たまにいますねーそういうピアニスト)。それがこの変奏曲でティンパニのパートがものすごくかっこよくなった経緯だそう(笑)
短いけれどドラマに満ちあふれて、明るくなったり暗くなったり終始めまぐるしく、ものすごく強烈で爽快な印象な曲。
・・・なのでもしかしたらこのTroyteなる人物の気質も「雷」の気質だったんじゃないかなあ、とちょっと想像するのも面白いです。
試聴はないのですがうちにある録音のなかで同じエルガーのチェロ協奏曲(デュ・プレ演奏!そして旦那のバレンボイム指揮!)とカップリングされたCDをリンクします。
ちょっと今仕事が割り込んできたりして頭があたふたしているのですが徐々に考えていきたいと思います。
さて、今日は蒸し暑い中大学の図書館が年末年始にしばらくお休みということでCDやら楽譜やら借りてきたのでちょっとその紹介を。
借りてきた楽譜はクセナキスのピアノ曲「Herma」と「Evryali」。
ヤニス・クセナキスはギリシャの20世紀の作曲家で(そう、Xから始まる作曲家!)、ブーレーズやシュトックハウゼンと同じくメシアンに師事して音楽のモダニズムを開拓していった作曲家です。割と経歴が面白いのでWikipediaリンクざっと読んでみて下さい。建築・数学のバックグラウンドは作品によく現れてると思いますし、あと日本とのつながりも結構深い作曲家。
割とこのポストメシアン世代の音楽は聴くには難解ながら結構好きで、でも弾くにはやっぱりちょっと敬遠してきたのですが(そもそもその発端となったメシアンの練習曲の2つ目からだよなーと思ったのです)、ひょんなことから(=大学の図書館の特大スコアの引き出し)クセナキスの音楽に興味を持ってようつべで聴いてみたら割と好きで。
主なピアノ曲は「Herma」、「Evryali」、「Mists」、「A.r 」があるのですが今回Mistsは雨の中でっかいスコアを持ってくるのは避けたかったので断念。「A.r 」はラヴェルに捧げた曲らしいんだけど楽譜が今のところ見つからない。
一番好きなのは「Evryali」なのですが、常に楽譜が4段(普通ピアノの楽譜はおおまかに右手・左手と分けて2段)で書いてあってものすごく難しそう。ただ不可能とは不思議と思わないです。
「Herma」は伝統的な2段の楽譜で見た目はちょっとシンプル。ただそれでも難しいですよ。音とか。強弱とか。リズムとか。跳躍とか。あと楽譜の最初に誤記訂正のページが4ページ入ってて(苦笑)
とりあえず今すぐ弾くわけじゃないけれど楽譜見ながら聴いたり、近いうちにCDも買ったりして吸収・消化始められればなあ、と思います。(あと将来的に弾くなら自分が知ってる・弾く他の音楽との折り合いというか、そういうものもつけないとですね)
そして、CDは以下の5枚。
1) Ross Edwardsの木管系の協奏曲コレクション(Heart of Night)
2) オーストラリアのギター音楽コレクション
3) ヒナステラ ピアノ曲集
4) Tavenerとペルトの弦楽四重奏のための作品(編曲あり)
5) リゲティ Le Grand Macabre
1)はこのブログでも何回か話に出ていますオーストラリアの作曲家、Ross EdwardsのCD。演奏はメル響。
収録されているのはオーボエ協奏曲「Bird Spirit Dreaming」(ラリアで最高の奏者と名高いDiana Dohertyがオーボエのソリスト)、尺八とオーケストラのための「The Heart of the Night」(こちらも本国最高の尺八奏者、Riley Leeがソロ)、そしてクラリネット協奏曲(メル響主席のDavid Thomasがソロ)。
尺八についてですが、Edwardsはこの楽器を好んで使っていて、アンサンブルやソロの作品もあったはず。で、それをRiley Leeが片っ端から(違)弾いているというわけです。改めて聴くのは初めてなので大変楽しみ。
Westlakeの作品に出会ってオーストラリアの音楽はギターに合う、と思ったので借りてみた2)。収録されてるのはEdwards, Houghton, Schulthorpe, Koehne, Deanの作品。Brett Deanが特に興味津々。オケの楽器使いは凄いけどギターのイメージはなかったので。
3)のアルベルト・ヒナステラ(本当はジナステラと呼んで欲しいらしい)はアルゼンチンの作曲家。前から名前は聞いていたのですがちょこちょことしか作品に出会う機会がなく、でもヴィラ=ロボスを弾くならもっと南米(そして中米?)も広げなきゃ、ということでご挨拶に。
4)のTavenerとペルトはどちらもヨーロッパのミニマルミュージックを代表する作曲家。ペルトの器楽作品も結構持っているけれど(声楽はまだ。ちなみにこのCDに収録されてるペルトの作品は既に持ってるのの編曲)、Tavenerはちょっと初めましてということで。一曲が結構長いのですが色々楽しみです。
リゲティはピアノ音楽ばっかり聴いて他がさっぱりだったのですが、ひょんなきっかけからオペラ「Le Grand Macabre」を借りることに。先ほどあらすじを読んでみたのですがまあカオスですね!(笑)(日本語の詳細なあらすじが見つからなくて紹介出来ないのが残念)それ以外でもカオスなところが。でもそれが面白そう。リゲティの音楽ってものすごくこう、メカニカルというか幾何学的というかそういうのがあるので色んなところがカオスでもどこかちゃんとまとまるんじゃないかな。
あらすじの途中でなんか隕石が落ちてくるとなりそれで混乱が起こったり、で落ちてきたけれど結局登場人物が生きてて「死に勝った!」とかいう流れで、なんかこの2012年12月21日に世界が滅びると言われているあれに通じるというか、なんか知らないけどタイミングがよかったなあと。明日聴きます(笑)
・・・ということでこれらのCD、楽譜はこれから美味しくいただきます。またそのうち感想もちょこちょこ。
それから今日はエプロンを衝動買いしたり、あとT2でモロッコ風アイスティーのグラスを買いました(こんなの。色がついてるやつもあったのですがこれが一番使いやすそうだった)。ミントが正しい種類のが見つからないのですが、今夏試してみたいです。
モロッコ風でなくても今年の夏は(去年より暑くなると信じて)アイスティーがもっと飲みたいです。暑くなれ。
今日の一曲: エドワード・エルガー 「エニグマ」変奏曲より第7変奏曲「Troyte」
前回のリストから一つちょっと注釈を加えかったのでチョイス。
「雷」のエレメントを表現するのに使った曲ですが、普段稲妻とか雷は雨・嵐などで暗い中のイメージですが(例えばベートーヴェンの「田園」とかシュトラウスのアルペン交響曲での嵐、そしてシューベルトのピアノソナタ変ロ長調、ベルリオーズの幻想交響曲での暗い遠雷のイメージ)、今回「雷」自体の特徴を説明するにあたって明るい曲を選んでみました。
なんたって光ですからね。ものすごい光がものすごい速さで真っ直ぐ、物理の諸々に素直に従って空を切り裂き、稲を実らせる。暗い中ぱっと光って消える。
ちなみにオーストラリアの夏の稲光は見てて本当に爽快ですしね(大晦日に何回か見れた覚えが)。
明るく激しくストレートでエネルギーに満ちて、なおかつティンパニが雷みたいな曲と言ったらこれしかないでしょう。
「エニグマ」変奏曲は各変奏曲がエルガーの様々な友人をコミカルに、そして愛をこめて表しているのですがこの第7変奏「Troyte」のモデルになった人物はピアニストで、なんかその弾き方が激しくてむしろ低音がドラムの様に聞こえる、という(たまにいますねーそういうピアニスト)。それがこの変奏曲でティンパニのパートがものすごくかっこよくなった経緯だそう(笑)
短いけれどドラマに満ちあふれて、明るくなったり暗くなったり終始めまぐるしく、ものすごく強烈で爽快な印象な曲。
・・・なのでもしかしたらこのTroyteなる人物の気質も「雷」の気質だったんじゃないかなあ、とちょっと想像するのも面白いです。
試聴はないのですがうちにある録音のなかで同じエルガーのチェロ協奏曲(デュ・プレ演奏!そして旦那のバレンボイム指揮!)とカップリングされたCDをリンクします。
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