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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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NGV ジャン=ポール・ゴルチエ展感想
今朝更新したばっかりだけど後がつかえてるのでまた更新。

本題前に三国志11の決戦制覇モード、最後の逆賊討伐戦の最後の戦いまでこぎつけました!
手動で出陣する上に連戦・二方面戦闘の荊南平定戦がしんどかったー。編成はじめいくつか攻略サイトを参考にしたけどなんだかめんどかった-。攻城ハイエナもめんどかったー。
逆賊討伐は特に水上戦vs孫呉とか張角の落雷とかがハードだったけど曹操戦はさらに難しい戦いになりそう。
(そしてこれクリアしたら解除された「女の戦い」シナリオちょっと見て、なるべく簡単に進められるメインシナリオでさらに磨きたいです)

さて本題、大晦日のNGV。ジャン=ポール・ゴルチエ展の感想です。
その一部ではないのですがホールに金色のメリーゴーランドがあったので写真撮りました。
並べば乗れたようですが動くわけではないようです。


展示してある衣装などのインパクトが大きかったんであんまり説明の文字部分は読まなかったのですがちらと見た限り今回のNGVでの展示はゴルチエの作品のみを扱った初めての展示だそうです。
あと写真撮影OKだったんで写真もアップしながら感想書きます。

今回見たのはゴルチエの衣装の展示でしたが、マネキンに着せる形だけでなくゴルチエのスケッチ、写真を着た人物の写真、そして実際のファッションショーなどで生身の人間が衣装を着て動いている映像、と色んな形・角度で服を見ることができるところがすごく好きでした。一つの衣装がそれぞれの媒体で印象を変えたり、違う魅力を見せたり。スケッチで見るとそんなに奇抜ではないのに実物はものすごかったり(単純に「でかい」ってのもありますが)。


そしてマネキンの一部(上の写真のとか)はプロジェクションマッピングで顔が映してあって、それが動いたりまばたきしたりしゃべったりするのがちょっとだけ不気味でした。でもメイクや表情も含めて、みたいなところは確かにありそう。ただわかっていてもちょっと怖い。

  
ゴルチエの作品はどれもものすごく奇抜で、例えばデニムとかタータンチェックとか普通に存在する物だったり昔の服のスタイルなんかのエレメントを取り入れながら、いつの時代のどこにも存在しない服を作り上げる。結果ものすごいカオスというか、この世の物でないというか。もう魑魅魍魎、悪夢の世界にも足を一歩突っ込んでる印象です。それがとにかく見てて面白いし、何を見てもびっくりして楽しかったです。


そしてゴルチエ展を見て考えさせられたのが「体と衣服の融合」について。体や皮膚の延長線上としての衣服、そして衣服の一部としての体。特定の人間を意識して作った服だったり、体のパーツなどをあしらった服だったり、色々な形でそのテーマを追究した作品が見られましたが、一番それがぴんときたのが今回写真に撮れなかった1枚の写真。モデルさんが上半身に何も着ずに広がるドレスのスカートみたいのを着けてて、その全体の曲線とかバランスがものすごく自然でしっくりきて美しくて。ものすごくconvincingでした。

同じくNGVで今岩崎貴宏の「Reflection Model (Itsukushima)」の無料展示があったのでそっちも行って来ました(こちらは写真撮影なし)。
木で作られた厳島神社(とその前の鳥居)があたかも水に映っているように上下対称に作られ、宙に吊されている作品。ものすごいシンメトリーとディテール、そして直角の美。色々な意味でものすごく日本的でした。

さて、今日の一曲は暑い夜(外はもう涼しくなってるかもしれないけど)におあつらえの曲で。


今日の一曲: ジョージ・クラム マクロコスモス第3巻「夏の夜の音楽」 第1楽章「Nocturnal Sounds (The Awakening)」



もっとクラムががっつり聴きたい、もっとクラムの話がしたい夏の季節。クラムの中でも暑い夏の夜にはやっぱりこの曲が一番聴きたくなりますね。

2台のピアノと2人の打楽器奏者(2人だけで様々な楽器を操ります)のために書かれたこの曲、その編成と「夜の音楽」テーマからバルトークに影響を受けてるんだろうなーと思われます(実際受けてる)。
第1楽章のタイトルは日本語に訳すと「夜の音たち(目覚め)」になるかな。
バルトークと同じく虫などの生き物の声を真似た音型をふんだんに使い、夜になってめざめるものを表現しています。

この曲集通してそうですが、ピアノ2人が全く同じ音型を繰り返すことで呼びかけ合ったり、はたまたエコーしたり(打楽器がエコーするときも)あり、ピアノデュオで意外とそんなに使われてなかった構成で曲を作り上げているのがちょっと面白かったり。録音だと同じピアノ同士音が似てるので聞き取りにくいですが、楽譜を見ると一目瞭然。

そして特筆すべきは打楽器の多様さ。クラムはとにかく打楽器の音にこだわっていろんな打楽器をステージにのっけます。木で出来た音、ガラスっぽい音、金属の音、この楽章でめまぐるしい中いろんな音が聞こえます(楽器の多様さだけでなく、特殊な弾き方をしているところも数々あったり)。2人で弾いてるのが信じられないくらい。

とにかく虫好き、そして夏の夜になにかが始まるようなわくわく、ぞわぞわを感じるのが好きな私にはたまらない曲です。そしてこれはまだ曲の始まり。4人の奏者が描く夏の夜の世界、宇宙をめいっぱい楽しみたい。

どうしてか第4楽章の前半がだぶって録音されているにもかかわらず、やっぱりリンクしたこの録音が一番かなー。Ancient Voices of Childrenでのジャン・デガエタニの歌声は最高ですし。
でも他の録音も機会があればそのうち聴いてみたいです。

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