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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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お久しぶりです&「Acetravaganza」感想
前回の更新のタイトルが新年とかすっかりこちらに顔を出してませんでしたがいわゆる「リアル」ではずっと通常運転でやってました。
ブログにエントリー立てて書くほどのようなものもなくコンサートなどのイベントもあんまりなく、このイベントもちょっと前のなのですが感想を書こうとしたらブログ側の問題で断念せざるを得ずそこからまたそこそこに忙しく。

ということで遡りますが1月25日に行ってきたMidsumma Festivalのイベント「Acetravagaza」の感想を残しておきたいので久しぶりの更新です。

Midsumma Festivalはメルボルン夏のLGBT+フェスティバルでシティに限らずその周りの色んなところでいろんなタイプのイベントがかなりの数開催されるもはやメジャーイベント。
去年もAsexualityをテーマにしたミュージカル(その演者さんの一人がちなみに今回の主催者でした)を見に行ったのですが今年もサイトを見たらAsexualityイベントがあったのでこれは見に行かないと&応援にいかないとということで(この週は色々お出かけが多かったのですが)優先的に見に行ってきました。

場所はシティのちょい北FitzroyのLGBT+専門本屋兼イベントスペース。大きいエリアではないのですが椅子並べて座れてcozyなスペース、しかもバーもありで面白い場所でした。
イベント内容はAsexualityに含まれる&その周りの性的志向を自認しているアーティストによるAsexualityやそれをとりまくテーマを題材にした歌あり朗読ありコメディありショートフィルムありのささやかなExtravaganzaでした。

観客は全部で50人弱くらい?最初の挙手でAsexualityのことを知らないって人はいなく、つまりはほぼ内輪向けのイベントという形ではありましたが共通の悩みやユーモアを共有して気兼ねなく楽しめる、そしてAsexualityという一つの言葉があるものの個人個人の体験や詳細などはかなり幅があるんだということを改めて認識して学ぶという趣旨も含めたイベントになっていました。

じっくりしっとり聴ける朗読とか比較的シリアスな作品も良かったですがユーモア関係がやっぱり秀逸でしたね。Asexualityならではのオチにもっていく作品とか、「密かなAsexualityテーマソング」メドレーだったり、自分たちには普通じゃない「普通の感覚」をほどよい感じで覆していく。それに関しては何よりグランドフィナーレの「逆ストリップショー」で大笑いしました。
「そう来たか!」っていう感情だけじゃなくて実際見てると最終的に「あっすごいおしゃれ!」って楽しくなって(夏ですがスカーフ類とか複数使ったりとかしますし)、そうやって普通にはまってしまった自分にまた笑うという。すごく楽しかったです。

こういうイベントだと場所を提供してくれたロケーションにもお金が入るように飲み物頼みますし、あとイベント主催につながるということでRaffle(くじ)も購入しました。3枚組買って結局当たらなかったですがAsexuality関連でちょっと面白いものが商品だったりこれもまた大笑いしたので次回やったらまた買います(笑)

あとは自分の表現媒体全般に関してもちょっと考えることがありました。基本自分にとって表現形態はピアノか文章(書いたものをそのまま画面に)なのですがそれだと色々制限もあるので少なくとも「朗読できる文章を書く」というのはひとつ検討してみようかなと思ってます。今回のイベントで朗読っていいなと思ったのと、あと始めて朗読に挑戦した人もいたので(それはもう場の雰囲気全体あたたかく見守ってましたし、それも良いなあと思ったので)。
とりあえずそこは自分にちょっと長い目でみた小さな宿題。

ということで来年もこれに限らず何らかのAsexuality関連イベントが開催されるなら英語でいうところの「鈴をつけて」参加する予定です。(そして前述通りまたくじを買います)
一年にこの手のイベントが一回で小さい規模なのはちょっと寂しくはありますがまあ年一のささやかなお祭りと思えばまた次回も楽しみです。


今日の一曲: レーラ・アウエルバッハ チェロとピアノのための前奏曲集 op.47より第12番嬰ト短調



2020年は(録音購入をメインにすることは変わりないですが)Spotifyをもっと活用する!と決めて色々サッカー関連のプレイリスト(選手やクラブ発信のMatchday playlist)や注目アーティスト・レコード会社をフォローしてみたり環境を整えたりしていたのですがそのうちにふと「誰かハンブルクバレエ団の作品のプレイリスト作ってないかな」と思い立ったら完全なリストではなさそうなのですがかなりの量どんと入れたプレイリストが見つかったのでちょこちょこ聴き進めてみてます。

もともとノイマイヤーさんが作品に使う曲はだいたい自分が大好きなので基本間違いないのですが特に今回レーラ・アウエルバッハの作品にはがっつりはまりました。良い音楽に良い出会い。
ショスタコだったりカバレフスキーだったりを弾いて、シュニトケやShchedrinやKats-Cherninなんかも聴いて「もっともっとソヴィエトロシアの音楽を感じたい」みたいな思いが常に水面下でふつふつしていたのがこの作曲家に出会ってやっと願いが叶った感じ。

もうチャイコフスキーに始まってラフマニノフやショスタコが育ててそこから色んなソヴィエトの作曲家に流れていくロシアの冷たい荒涼とした感じ、独特の重さと暗さとシリアスさ、皮肉やエグみがうまいこと包括されてる上に聴きやすい曲もあればそうでない曲もあると幅があってしばらく楽しめそうです。

しかもこのアウエルバッハ、このブログで何度も題材にしている24の調で前奏曲を書く24 keys virusに複数回感染しているという(録音があるのはピアノ、バイオリン+ピアノ、チェロ+ピアノ、でもビオラ+ピアノも書いてるらしい?)24調マニア(?)にははまらないわけがない作曲家。今回代表作として紹介するチェロのための前奏曲第12番は聴きやすい&上記特徴が存分に味わえる作品です。あとここ数日ずっと頭の中で鳴ってるので紹介しないと気が済まない。いい曲に出会わせてくれてありがとうノイマイヤーさん。


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