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まずはちょっと今日見たツイートから宣伝、といいますか・・・
www.quakebook.org/
Quakebookといって、日本在住のイギリス人の方がソーシャルメディアを通じて3月11日以来の震災に関する文章や写真などを募集して、オンライン・書籍としてまとめ出版する活動を行っているとのことです。
売り上げは全て赤十字社へ、Preorderはもう始まっています。世界のメディアでちょこちょこ取り上げてもらってるみたいですがまだPRが必要!という声が多く。
是非広めて、購入お願いしたいです。
今日はキーワードto音楽、ちょっと違った感じでお送りします。
いつもは単語なのですが(秋の季語もそろそろかな・・・)、今日は英語のフレーズで。(日本語にするとちょっとずつニュアンスがずれてくるので・・・)
被災地・非被災地どちらもに送りたい「言葉」をテーマに、音楽と言葉がお互いに高めあうよう。
それでは早速。
(1) My thoughts are with you (ジョン・ラター 「レクイエム」より「Requiem Aeterna」)
「私の心はあなたと一緒にあります」といった意味合いです。ラター推してますが今本当に贈りたい!と思う曲ですので。「一緒に居る」というのを表すのにぴったりな、包み込むような合唱と弦の声。安心させてくれます。
(2) Don't take it all on yourself (ヨハネス・ブラームス 宗教的歌曲「惜しみなく与えよ」)
「一人で全部背負い込まないで」という意味です。ブラームスの音楽は自分が苦しかったのを知ってるから苦しんでる人を本当に心配してくれる音楽です。実は自分が一番辛いのに、という感じ。
(3) You are not alone (レイフ・ヴォーン=ウィリアムス 幻想五重奏曲 第3楽章)
ご存じ「一人じゃない」という意味です。誰でもいいわけじゃないし、いつもみんなと一緒に居たいわけじゃない。言葉をかけてほしいわけでもない。でも傍にそっといてほしい、そんな曲です。
(4) Rest thee well (オリヴィエ・メシアン 「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」より第19楽章「我眠る、されど我が心は目覚め」)
良く休んでください、という感じのニュアンスで・・・(thee=youなのですが、こっちのほうが文として上手く流れるのと優しい感じがするので)。優しい眠り、といったらこの曲しかないですね。
(5) The rain will pass, the sun will shine (ヨハネス・ブラームス 「ドイツ・レクイエム」 第2楽章)
雨は通り過ぎ、太陽が輝くでしょう・・・うーん、日本語にするとちょっと、だなあ。ブラームス2つめ。この曲の前半で苦しみを表現したあとの後半での希望の光は力強い!特に最後の最後がお勧めです。
(6) Forgive yourself, and other too (ヘンリク・グレツキ 交響曲第3番 「悲歌のシンフォニー」 第2楽章)
困難の時には誰もが間違った選択をしたり、普段ならとらないような行動をとってしまうことがあります。今は大変な時だからなるべく「自分を許し、他人も許せる」よう、自分も他人もなるべく責めるのではなく心を別の方向に向けられればと願っています。この曲はもとの題材もありますが許しの最たるものだと思います。
(7) Take it easy (エクトール・ベルリオーズ 「イタリアのハロルド」より第3楽章)
頑張りすぎないで、というニュアンスで。この曲のチョイスはともすればふざけてるように思えるかも知れませんが、心持ちとしてはこれくらい気楽な感じが少しあってもいいんじゃないか、と(偉そうにすみません)。ベルリオーズは悩むときは延々とぐだぐだしますが楽なときはとことん楽しみます。
(8) You have survived yesterday, you are here tomorrow, and the lights of tomorrow will shine on you (オリヴィエ・メシアン 前奏曲第6番 「苦悩の鐘と別れの涙」)
長くなりましたがつまりはあなたは昨日を生き延びて今日ここにいる、だから明日の光があなたに注ぐでしょう、という意味です。昨日したこと、今日したことを振り返って自分を褒めてあげて、それを糧として・・・きっと明日はその努力が少しでも報われるよ、というようなことを・・・済みません、説明下手で。この曲はその苦しさを認めて、そして明日に向けて静かな希望が持てるとても美しい曲です。(この曲における「別れ」というのは次に進むことでもあるんだな、という感じもあり)
(9) Do not suffer in silence (ドミトリ・ショスタコーヴィチ 前奏曲とフーガ 第20番ハ短調)
何も言わず苦しまないで、という意味です。「日本人は感情を抑えるのが上手い」とこの震災で海外メディアが何度報じたことでしょうか。でもこれから感情を表現することが癒しにつながり、抑制したままなのがネガティブになる可能性が出てきます。ショスタコーヴィチは生涯言いたいことをなかなか言えないで苦しんだ作曲家なのでチョイス。
(10) May the starts light the dark night (ジョージ・クラム マクロコスモス第3番 「夏の夜の音楽」 第5楽章 「星屑の音楽」)
節電事情、自粛ムードも考慮して「暗い夜に星が輝くように」との願い。同時にそんななか星が輝いているのに少しでも空に目を向けてほしいなあ、との願い。星と言えばこの曲!出し惜しみ皆無の、渾身の推薦です。
水を差すようになったらすみません。でも一つだけいつも言いたいな、と思ってることを。
音楽は癒しそのものでなく気づきと向き合いを促すもの、音楽を助けとして自分の心と触れあって向き合って客観的に見ながら考え、自分にとっての音楽の意味を受け止めながら(場合によっては他の人、専門家などの助けを得ながら)自分の心を癒していくプロセスのきっかけ・支援になるものだと思います。
さらに音楽を共有することで複数の人をつなぐ助けになり、お互いの感情を共有したり、客観的に見たり、お互いの気持ちや考えてることを理解するきっかけになるものでもあると思います。
ただ聴くだけでポジティブな効果がない、ということを言っているわけではないです。本当に「癒し」という言葉をつかうなら・・・という風に受け取ってもらえるとありがたいです。
(だから自分は音楽をサポートとして、音楽を通じて人の心を理解・共感したいし、さらにそうやって音楽を自分自身の心と適切に向き合うよう使うこともできるよう助けにもなりたい、と思っています)
もっと日本に心の光を、と何よりも願っています。
今日の一曲: レイフ・ヴォーン=ウィリアムス 幻想五重奏曲 第3楽章
今日選んだ曲の多くは以前「今日の一曲」で紹介したなあ・・・と思いつつちょっと死角だったコーナーがここに。
幻想五重奏曲。ヴォーン=ウィリアムスによる小さな室内楽曲です。編成もちょっと異色で、バイオリン2人、ビオラ2人、チェロ1人の5人です。
で、第1楽章と第3楽章(全楽章同じテーマに基づいてるのですが、この2つの楽章が特に大きくテーマを扱ってます)ではバイオリンの1stと、ビオラの1stがソリストとしてデュエットを奏でるような、そんな曲調になってます。
イギリス音楽独特の美しさだったり、牧歌的な特徴に溢れ、そしてなんと言ってもこのシンプルさ!
あまりにもシンプルにできているため触ったら崩れちゃうんじゃないか、むしろ本当にこんな音楽が存在しているのか、そうも(少なくとも私は)思える曲です。
本当に、本当に愛らしい。
そして先ほど「You are not alone」の項に選びましたが、イギリス音楽によくある、あの広大な野原に座っているような感じはあるものの、寂しいという感覚は薄いです。
なんというか・・・Guardian Angelのような存在がそっと傍にいるような。自分も隣にいる存在を過度に意識しないまま、心をゆだねられるような不思議な感覚です。
自分にとって一番愛しい!と思うのはやっぱりバイオリンとビオラのデュエット。創作での思い入れもあるのですが・・・
この二つの楽器がこれまで溶け合って、恋人のように寄り添うのはなかなかないですねー。シンプルさあってのことだと思います(シンプルだからバイオリンがビオラに歩み寄れる)。
(ちなみにリンク先に試聴あります。曲集の名前はPhantasy Quintetです。FじゃなくてPhにしてるとこもまたなんか・・・やりすぎ感が全くないというか(笑))
www.quakebook.org/
Quakebookといって、日本在住のイギリス人の方がソーシャルメディアを通じて3月11日以来の震災に関する文章や写真などを募集して、オンライン・書籍としてまとめ出版する活動を行っているとのことです。
売り上げは全て赤十字社へ、Preorderはもう始まっています。世界のメディアでちょこちょこ取り上げてもらってるみたいですがまだPRが必要!という声が多く。
是非広めて、購入お願いしたいです。
今日はキーワードto音楽、ちょっと違った感じでお送りします。
いつもは単語なのですが(秋の季語もそろそろかな・・・)、今日は英語のフレーズで。(日本語にするとちょっとずつニュアンスがずれてくるので・・・)
被災地・非被災地どちらもに送りたい「言葉」をテーマに、音楽と言葉がお互いに高めあうよう。
それでは早速。
(1) My thoughts are with you (ジョン・ラター 「レクイエム」より「Requiem Aeterna」)
「私の心はあなたと一緒にあります」といった意味合いです。ラター推してますが今本当に贈りたい!と思う曲ですので。「一緒に居る」というのを表すのにぴったりな、包み込むような合唱と弦の声。安心させてくれます。
(2) Don't take it all on yourself (ヨハネス・ブラームス 宗教的歌曲「惜しみなく与えよ」)
「一人で全部背負い込まないで」という意味です。ブラームスの音楽は自分が苦しかったのを知ってるから苦しんでる人を本当に心配してくれる音楽です。実は自分が一番辛いのに、という感じ。
(3) You are not alone (レイフ・ヴォーン=ウィリアムス 幻想五重奏曲 第3楽章)
ご存じ「一人じゃない」という意味です。誰でもいいわけじゃないし、いつもみんなと一緒に居たいわけじゃない。言葉をかけてほしいわけでもない。でも傍にそっといてほしい、そんな曲です。
(4) Rest thee well (オリヴィエ・メシアン 「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」より第19楽章「我眠る、されど我が心は目覚め」)
良く休んでください、という感じのニュアンスで・・・(thee=youなのですが、こっちのほうが文として上手く流れるのと優しい感じがするので)。優しい眠り、といったらこの曲しかないですね。
(5) The rain will pass, the sun will shine (ヨハネス・ブラームス 「ドイツ・レクイエム」 第2楽章)
雨は通り過ぎ、太陽が輝くでしょう・・・うーん、日本語にするとちょっと、だなあ。ブラームス2つめ。この曲の前半で苦しみを表現したあとの後半での希望の光は力強い!特に最後の最後がお勧めです。
(6) Forgive yourself, and other too (ヘンリク・グレツキ 交響曲第3番 「悲歌のシンフォニー」 第2楽章)
困難の時には誰もが間違った選択をしたり、普段ならとらないような行動をとってしまうことがあります。今は大変な時だからなるべく「自分を許し、他人も許せる」よう、自分も他人もなるべく責めるのではなく心を別の方向に向けられればと願っています。この曲はもとの題材もありますが許しの最たるものだと思います。
(7) Take it easy (エクトール・ベルリオーズ 「イタリアのハロルド」より第3楽章)
頑張りすぎないで、というニュアンスで。この曲のチョイスはともすればふざけてるように思えるかも知れませんが、心持ちとしてはこれくらい気楽な感じが少しあってもいいんじゃないか、と(偉そうにすみません)。ベルリオーズは悩むときは延々とぐだぐだしますが楽なときはとことん楽しみます。
(8) You have survived yesterday, you are here tomorrow, and the lights of tomorrow will shine on you (オリヴィエ・メシアン 前奏曲第6番 「苦悩の鐘と別れの涙」)
長くなりましたがつまりはあなたは昨日を生き延びて今日ここにいる、だから明日の光があなたに注ぐでしょう、という意味です。昨日したこと、今日したことを振り返って自分を褒めてあげて、それを糧として・・・きっと明日はその努力が少しでも報われるよ、というようなことを・・・済みません、説明下手で。この曲はその苦しさを認めて、そして明日に向けて静かな希望が持てるとても美しい曲です。(この曲における「別れ」というのは次に進むことでもあるんだな、という感じもあり)
(9) Do not suffer in silence (ドミトリ・ショスタコーヴィチ 前奏曲とフーガ 第20番ハ短調)
何も言わず苦しまないで、という意味です。「日本人は感情を抑えるのが上手い」とこの震災で海外メディアが何度報じたことでしょうか。でもこれから感情を表現することが癒しにつながり、抑制したままなのがネガティブになる可能性が出てきます。ショスタコーヴィチは生涯言いたいことをなかなか言えないで苦しんだ作曲家なのでチョイス。
(10) May the starts light the dark night (ジョージ・クラム マクロコスモス第3番 「夏の夜の音楽」 第5楽章 「星屑の音楽」)
節電事情、自粛ムードも考慮して「暗い夜に星が輝くように」との願い。同時にそんななか星が輝いているのに少しでも空に目を向けてほしいなあ、との願い。星と言えばこの曲!出し惜しみ皆無の、渾身の推薦です。
水を差すようになったらすみません。でも一つだけいつも言いたいな、と思ってることを。
音楽は癒しそのものでなく気づきと向き合いを促すもの、音楽を助けとして自分の心と触れあって向き合って客観的に見ながら考え、自分にとっての音楽の意味を受け止めながら(場合によっては他の人、専門家などの助けを得ながら)自分の心を癒していくプロセスのきっかけ・支援になるものだと思います。
さらに音楽を共有することで複数の人をつなぐ助けになり、お互いの感情を共有したり、客観的に見たり、お互いの気持ちや考えてることを理解するきっかけになるものでもあると思います。
ただ聴くだけでポジティブな効果がない、ということを言っているわけではないです。本当に「癒し」という言葉をつかうなら・・・という風に受け取ってもらえるとありがたいです。
(だから自分は音楽をサポートとして、音楽を通じて人の心を理解・共感したいし、さらにそうやって音楽を自分自身の心と適切に向き合うよう使うこともできるよう助けにもなりたい、と思っています)
もっと日本に心の光を、と何よりも願っています。
今日の一曲: レイフ・ヴォーン=ウィリアムス 幻想五重奏曲 第3楽章
今日選んだ曲の多くは以前「今日の一曲」で紹介したなあ・・・と思いつつちょっと死角だったコーナーがここに。
幻想五重奏曲。ヴォーン=ウィリアムスによる小さな室内楽曲です。編成もちょっと異色で、バイオリン2人、ビオラ2人、チェロ1人の5人です。
で、第1楽章と第3楽章(全楽章同じテーマに基づいてるのですが、この2つの楽章が特に大きくテーマを扱ってます)ではバイオリンの1stと、ビオラの1stがソリストとしてデュエットを奏でるような、そんな曲調になってます。
イギリス音楽独特の美しさだったり、牧歌的な特徴に溢れ、そしてなんと言ってもこのシンプルさ!
あまりにもシンプルにできているため触ったら崩れちゃうんじゃないか、むしろ本当にこんな音楽が存在しているのか、そうも(少なくとも私は)思える曲です。
本当に、本当に愛らしい。
そして先ほど「You are not alone」の項に選びましたが、イギリス音楽によくある、あの広大な野原に座っているような感じはあるものの、寂しいという感覚は薄いです。
なんというか・・・Guardian Angelのような存在がそっと傍にいるような。自分も隣にいる存在を過度に意識しないまま、心をゆだねられるような不思議な感覚です。
自分にとって一番愛しい!と思うのはやっぱりバイオリンとビオラのデュエット。創作での思い入れもあるのですが・・・
この二つの楽器がこれまで溶け合って、恋人のように寄り添うのはなかなかないですねー。シンプルさあってのことだと思います(シンプルだからバイオリンがビオラに歩み寄れる)。
(ちなみにリンク先に試聴あります。曲集の名前はPhantasy Quintetです。FじゃなくてPhにしてるとこもまたなんか・・・やりすぎ感が全くないというか(笑))
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